アンプ 845 製作記事_2
気になる所
電源トランスの一時側は110Vに配線します、2次側の電圧の関係でしょうか?
ここの所はメーカの説明を聞かなければわかりません。
トランス2次高圧側の突入電流を防ぐ目的で直列抵抗を挿入して、タイマーで短絡することにしました、LEDの表示もこれに連動させました、フィラメントが明るく点灯するのでAC ONの電源表示はいらないでしょう。
配線終了して、電源投入!
845の球をソケットに差込み、ひねるのに勇気がいります、球の接着部分が取れたり、ゆるんでしまったら一巻の終わりです、こわい、ただし初めの1回目が非常にきつく、2度目からは以外に楽になります。
1台のヒューズを紛失してしまい、2Aで代用したら3度目には切れてしまった、5Aを使用、これも数回で切れた10A使用。
845のフィラメント電圧を測定 8.7V (コンデンサー追加で9.0V)
増幅管のヒーター電圧 5.7V
1台DCバランスが取れないVRを片方いっぱいにしても足りない、当然最大出力も偏り片側の半波波形が歪む、よく見ると球の大きさ(高さ)まで違う、原因は内部構造の造りまで違うので、ガラス管も大きさが違うのです、そこで球を上下入れ替えました、すると以外にもバランスが取れてOKとなりました、なにか変な気がします。
球の温度は非常に高くなるようで、そばに置くだけでも熱線を感じます、夏、半そでで腕あたりをタッチしたら悲劇でしょう、本当にカバーか安全ガイドが必要です、小さい子供のいる家庭では、使うこともできません、静かなACファンでもあれば付けて冬の暖房にはなるでしょう。
AC100V用電流計でみると400W少し上の電力を消費しています、2台で800Wこれはヒーターです、冬が楽しみです。
特性
いきなりスピーカーを取り付けて、誤配線で、発振でもしたら大変なのでダミー抵抗で測定、と!信号が出ない? なんと自分の書いた実態配線図のとおりに製作していない、1箇所GT管の足ピンを間違えて半田付けをしていた。
出力は歪むちょっと前 8Ωで17V=36W、カタログ通りでしょう
もう一台は 8Ωで15V=27W と苦しい!
球入れ替えで 8Ωで16.5V=34W とまあ良いでしょう。
1Khzの方形波を入れると高いほうでピークがある、がっかり1Khzの波形はスパーっと通ると思っていました。
実は組み立てる前に段間トランスのF特を測りました、そうすると上の特性と同じです、このアンプの特性は段間トランスで決まっているようです、35から36Khzで小さなピークがあります、これは初めに音を聞く前に消したい所です、刺激のある音を先に聞いてしまうと後の音はつまらなく聴こえてしまいます。
負荷抵抗8Ωと0.47μのCを負荷してもほとんど変化無し
8ΩをなくしCのみとした場合もほとんど変化無し
ピークの波形は非常に安定しています
負荷を変えても変わらないのは、機器が安定している証拠、この特性は段間トランスの性質と思われます。
残留ハムは1.1mVハムバランサーは非常にシビアです、今後DC点火の後にコンデンサーを1個追加する計画、倍電圧整流のままではリップルが多いのでしょう。
追加してみました、フィラメントのリップルは減りましたが、結果としての残留ハムは減りませんでした、ざんねん。
トランスドライブのアンプはだいたいこのような特性だそうです、MJ誌を読みますと・・・補正もあまりしないようです、逆にトランスドライブの音を楽しむそうです・・・。
低域は変なピークも無く素直に低下しています、出力トランスがお粗末だとここでNFがかからなくなり数dBピークを持ってしまいます。
製作時間 25時間程(2台分)考えながら作りましたので時間がかかりました、1日1時間ほど、休みの日で最高3時間かけました。
勝手な変更
設計された方には申し訳ありませんが段間トランスの2次側にCR(47Pと51KΩ)を入れて少し抑えました。
結合コンデンサーは好みの関係で配給のフィルムコンデンサーから新ビタミンQに変更しました、あまりはっきりした変化は感じられません、少し低域が良いか高域のきつさが減ったようです。
NF=−2.3dBでした、この部分にCRを入れて補正しようと試みましたが、失敗しました、NF抵抗が470KΩと大きいのでわずかな容量で大きく変化するので、うまく補正できません。
私の使い方
使用したスピーカーとの兼ね合いもあると思われますが、全体に高域がちょっときつい、低域は特に出ると言う感じではないが、楽に出てくれる、力強さ、馬力が有るのを感じます、音量を上げてもくずれません。
今回このアンプとスピーカーでジャズを再生しようと言うのがねらいです、使用スピーカーはJBL S2600 です、 JAZZのボーカルは良いです、オールディズ系も良い、歌謡曲・演歌は声に色っぽさが無くてだめです、ドライで冷たい感じの音でしょうか(よく意味がわからない表現ですみません)、なんでもかんでもはっきり出してしまう、個性のある音です。
山水のトランジスタアンプAUD−607Fと比較すると
Trアンプの方がおとなしく高域は伸びている、845は高域がきつい、
低域は気持ちよく845も自然にでます。
丁度、今季最高の暑さを記録した時期と重なり、今使用するには845は暑くて向いていないです、足元に置いてあるのですが足に放射熱がひしひしと感じます。
ジャズだけでなく、やはり何にでも使いたいものです。 2004.7.26
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