SONY TA-N86 故障と修理
リレーの交換について:
リレー裏のSONY基板を以前は再利用しましたが、
できれば基板にそのまま付ける事をお勧めします。
パターンの一部を変更すれば
オムロンMY-4-02がそのまま付けられます。
L側は簡単でパターン1箇所を切り、
写真右側1列を全部つなぎます。(並列)
R側はやや面倒です。
写真、右側の一番下のパターンを離します、
右側一番上のパターンをコの字に切り離します、
右端4個をつなぎます(並列)
SONY板を使って取り付けるよりは楽かと思います、
また、板裏で並列配線の手間も不要となります。
オムロンのMY-4-02 と秋葉原ジャンク品(基盤用)と
を比べると、リレーのONする時の音が違います、
オムロンは「ガチャ!」でジャンク品は「カッチャン」です。
リレーをONする回路は左右同一で
同時ONになりますので、左右のリレーで
時間差がある場合はリレー劣化でしょう。
色々な故障と修理内容です
症状:
パワーONしてパイロットランプ点灯後すぐにOFFするとスピーカーより「ボッ!」ノイズ音が出る。(A級使用時は出ない) ON後40秒以上経過すると出なくなる。
原因:回路の配線が切れている、端子周りのパターンが切れていた、配線用ピンに力が加わった為パターン切れになった。
症状:
A級アイドル電流不足。A級に切り替えてもB級と同じ程度にしか流れない。
原因:
黒いリードリレーの接触不良。 リードリレーはB級時にOFFでA級時ONになる。
リレーに振動を(コツコツ)与えるとわかる。 (交換:24Vの市販のリレー2回路用が使えます)
症状:
突然電源が入らなくなった。 (アンプ系のケミコン他を交換し、しばらく試聴した後)
原因:
パルス電源の不良。 内部の半固定抵抗がテスターで値が定まらない、半固定抵抗の交換。
(1KΩ) ケミコン類の全数交換。
その他症状として現れていませんが、以下のような劣化箇所がありました。
●ケミコンの逆接続 電源BOXの中、修理跡なし。(50V0.47μ)・・・異常なく動作してました。
電源BOXの中は接着剤による腐食が多数あります、よく注意しましょう。
さらに接続コネクター内の圧着不良で焼けています。
この相手の基板側も非常に短く危険です、端1本は修正途中です3本とも短かったです。
アンプ基板内の3.8KΩ(R103:R203)も良く焼けています。