TA-N86 (SONY) の修理 2台目の記録
バンド本番が迫り、機材を点検したら、電源スイッチは入るがスピーカーリレーがONしない、あーあー壊れてしまった。
 さっそく分解して調べると、−45Vは出るが、+45Vが出ない!
 これは、例のインダクタでしょう・・・。

電源箱を開けてみると、ずいぶん汚い所があります。 これでも動作してたのですから驚きです。
+側のコイルを調べると数十Ωあります、基板から外すと足が取れました、
接着剤による腐食が原因です、今回はコイルの巻き始めなので、
1巻き戻して再使用です。

ここで、やはり各所電解コンデンサーは傷んできていると思われるので全数交換です。
コンデンサーの量は少ない方だと思います、電源のコンデンサー
63V1000μは秋葉原で 63V1800μ があり、試しに使ってみました。
(パワーOFFの時LEDの消える時間が長くなりました、それ以外はわかりません)
今回の機器は、いつもメインとして
使用している物なので、
電源を見るとパターンまで
ずいぶん焼けています。

 整流用ダイオードに
30DF2が使われていました、
手持ちに31DF6が有りましたので
交換しました。

31の方が少し良いようです。
電圧調整のVRはやはり変な数値を示します、交換です、今回は負荷として±電源に330Ωを付けて、テストです
±48Vでました、±45Vに調節します。

放熱グリースは片方塗り直して温度を測ると左右で温度差があり、塗り直した方が温度が低いので、塗り直しを勧めます。
歪率用の470Ωの半固定抵抗は今回交換していません。

アンプは 炎天下(真夏の屋外)・夕立(大雨でアンプ下2cmまで浸水)・砂塵(学校の校庭で強風)のなか
がんばってくれたので、内部は汚れています、できる限り綿棒できれいに清掃をしました。
 最後に電源ランプのLEDは超高輝度(緑)を使用して昼間でも見える?輝度を確保しました。

試聴すると、とてもいいです今度は本番でフルパワーで使ってみます、どんな違いが出るか、はたまた、壊れるか?
楽しみです。  (壊れない事を祈ります)
2008.2.12
その後、しばらく聴き続けましたそうすると、音に飽きてしまいました、聴かない状態が続きました原因がわかりません、
思いつくことはスピーカー保護リレーが痛んでいるのではないか、と言う事です。
 外して見ると、たいへんきれいです、迷いましたが交換することとしました。
すると音の情報量がずっと増えました、私の耳には多すぎます、
あまりにも刺激が多いようです。

ここで、前回修理したN86と比較しました、前回のアンプでは
飽きると言う事は起きなかったのです。 すると何となく前のアンプの
ほうが音に気品があります、これはどうしたことでしょうか。
 2台を交互に使っているうちにどちらかわからなくなりますが、音は完全に違います1台目がいいです。
これは、たぶん電源のTrを交換したことが理由だと思います。 やはり電源のTrが傷んできたのではないかと推定します。

音は1台目は輝きあり、音がきらきらします、2台目は帯域は広いのですが、色がありません、つやがないのです。
もう、分解してなおす元気はありません、こまりましたねぇ。  屋外のバンドで使う分にはわからないでしょう・・・?
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