SONY TA-N86 の修理記録_8(調整後の雑感)
調整して、わかった事:
パワートランジスタを交換したほうは、アイドル電流がスパッ!と決まったのに、未交換のほうは最大にして
何とか規定値です、あれれ・・・、しばらく通電していると少しずつ増加します30分、どんどん増加して
1/3ほど戻りました、交換したほうはあまり増えません、ふむ、パワートランジスタ悪いかな?です。

 B級はほんのり暖かくなる程度です、A級は熱くなりますA級のアイドル電流も
調整します、熱くしておいてB級に切り換えるとアイドル電流は増えますが、
ここで絞ると温度が下がると下がり過ぎになります。
A級・B級の切換は必ず電源を切ってからにしてください。
(電源を切らなくても出来そうに書いてありますが、ここは必ず切ってから切り替えてください)

DCバランスですが、B級で合わせて、A級にすると、数mVマイナス方向に出ます、
これはどのように調節しても無理です、電源トランスのバランスが原因でしょう。
(A級⇒B級へは+にずれる)

最後にモノラル入力にして最大出力を測定してると、このとき古いパワートランジスから音が
聞こえました、1Kz入力なのに「ジー・・・」とか、またまた、壊れそうなのですぐ発信器の出力を下げました、
調整完了です。

パワートランジスタが劣化してるのかなぁ・・・・?と 感じられます。
 古いほう(片チャンネル)は手入れしていませんので、
だいぶ汚いです、
外して放熱用グリースを塗りなおしたほうが良いでしょうか、
あ・・・、見てしまったので放置できません。


最後に整流ダイオードもショットキーバリアダイオードに交換したら、
いいだろうなぁと思いながら、高価過ぎて実現できません。
                        
 電源のコンデンサーも160V/1000μからもっと大きな
2000μ使ったらどうなのかな、
さらに入力のFETも交換したら・・・ときりがありません、
壊れてから直しましょう。                                                2007.10.17
OSC_2
2台目修理へ
悪くなる原因の接着剤
試験運転中
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追記:2010.10.22
TA-N86の修理依頼があり、新たな事がわかりましたので、加筆します。
@アンプ回路のタンタルコンデンサーの劣化があると、アイドル電流の調整ができません、30年物のタンタルは
  短絡する可能性がありあぶないです。 (3V100μ) 短絡→アイドル電流 0[mA]になります。

Aノイズが発生しました、原因はトランジスタの足のメッキが腐食した為です、劣化が少なければ足を磨き、
  足の間に溝を作るように削ると少し長持ちします、パッケージまで変色している時は交換です。(2SB647A)このタイプ全滅。