SONY TA-N86 の修理記録_3
初めアンプを接続しないで電源のみ (AC整流出力⇒電源基盤は配線)で、出力電圧を測りました。
           コネクターを外したままで、行うとなぜか電圧が出てきません。
なにか問題があるのでしょうか?  (電源BOX本体をアースしていなかったためでしょう)

紫(+)・黒(−)・赤?のコネクターをアンプに接続して、再度実行、非常に立ち上が早くなりました、
電圧を測ると出てきました。

94Vほどありました、「あーよかった」・・・と思いながら、半固定抵抗を絞っていき90Vにしたら
アンプ側から「ジー」と音がしてきました、「あっ・なんか変だな」と思ったら、
AC整流出力にある6.3Aのガラス管ヒューズが切れてしまいました。
大きく壊れてしまったのは事実です、
もう一度ヒューズを交換して電源を入れると
電源の保護(突入)の2.2Ω5Wの板状の抵抗が
割れてしまいました(バチッ!)

電源のパワートランジスタの足に、
リード線の切れ端が絡み付いていました、これが、
原因だったのでしょうか。

   あーあー。
Q613・Q611(C1986)⇒CE間ショート  Q612(C1986)⇒BE間抵抗不良
      落ち込み中・・・・・・
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インターネットの知人から、「外国でマニュアルが手に入ります」と教えてくれました、
$30でダウンロードできるのです、欲しいなぁと思いましたが、この状態のアンプが直せないのが悔しいので、
買わずにがんばろうと、ファイトがわいてきました。


まず、アンプ部分だけの点検です、パワートランジスタのRch2個が壊れてました(短絡)、
Lchは大丈夫です、どこにも大きな不良箇所はないようです、
ここで他のアンプから電源を供給してテストすることにしました。
幸い、いただき物のSONY TA−N220があります、ここからアンプに電源の供給を行います、
スライダックで徐々に電源電圧を上げて(この方法もホームページからの拝借です)テストします±32Vです、
Lchは異常なく動作します。
パワートランジスタを取り除いた側はベースに大きな電圧が出ています、どうにも回路がわかりません
3段ダーリントン接続とありました。(人様のホームページから)
パワートランジスタを入れてすぐ壊してはもったいないので、ここからは慎重です、
全部のトランジスタを調べることにしました。

単なるダイオードチェックではなく1個ずつ基板より取り出し、Hfeの測定をしました。
測定は安価なテスターに付属のHfe計です。



順番不同です(アンプ回路も含みます)
基板の番号 トランジスタ品名  Hfe 基板の番号 トランジスタ品名 Hfe
 Q307・・・・・・・
 A1138・・・・・・・・
 330 
 Q305・・・・・・・・・    C2627・・・・・・・・・  460 
 Q218  A706  60   Q210  C1363  280
 Q217  C1124  80  Q306  C1363  270
 Q215  D667  120  Q304  C1364  160
 Q216  B647  120  Q303  C1364  170
 Q222  C1636  510  Q305  C1636  550
 Q223  C1636  580  Q302  A733  240
 Q208  D656  140  Q301  C1363  290
 Q207  C1890  560
 Q209
 A733  240
 Q202  C1890  510  Q211  C1363  300
 Q204  B648A  160  Q212  A733  240
 Q205  B646  150  Q214  A733  250
 Q206  C1890  460  Q213  C1363  280
 Q225  C1890  460  Q603
 A????
 80
 Q224  A733  230  Q610  C1986  20?
 Q203  C1890  480  Q609  C1986  20?
           
ホームページを読んでいただいた方からの
ご注意

電源コネクターの差込には注意して下さい、
ずれた位置でもピンが挿せます、
元の位置を確認してから抜いてください。