SONY TA-N86 の修理記録_4
アンプだけのテストを再度することにしました。
パワートランジスタの高い電圧の物は手持ちに無いので、テストでは低い電圧で使えば問題ないはずと考え、
手持ちの古いパワートランジスタを使うことにしました。(試運転用)
テストはすべてB級動作です。
スライダックで徐々に電圧を上げて行くとAC85VほどでリレーがONして動作しました、
信号入力すると、正常に動作してます。
仮設のパワートランジスタは、能力不足で本番では使えませんが
テストでは充分でした。
パワートランジスタだけ交換すれば正常動作となるので、
アンプの修理は完了です。
SONY A1028(C2398) 100V 10A 95W Hfe >50
このトランジスタは市販では手に入りません。
(SONYさんには問い合わせていません、高価だと思われるので)
電源の割れてしまった抵抗は普通のセメント抵抗を付けています。
(2.2Ω5W)
電源BOXは見当も付きませんので、基板の回路を読み取ることにしました。 私には非常にわかりづらく難解です。
調べてわかったことは、赤線はAB切替のリレーの制御線で電源の線ではありません。
電源の±(アース)は外箱につながっていて、引き出し線はない!!!!!!
先のテストで基板の±(アース)とアンプを接続しなかったのが原因でアンプが壊れたのでしょうか、やはり回路がわからないと、
難しいです。
回路図を描いたことでなんとなく、わかるようになってきました。
トランジスタも全部外してHfe測定しました。(前の表)
電源のパワートランジスタはテスターのダイオードチェックでは何の異常もないのですが、Hfeを測定してみると10〜20しかありません、
これは不良品でしょう (壊れたのでしょう)。
C1986は秋葉原の若松通商さんで買いました、ラジオ会館と本店です、
ラジオ会館の方がHfeは高かったです、計10個購入しました。
Hfe 120が2個 100が4個 他は70〜90でした。(計6個使用)
Q601とQ613は同じ値(2ペア)が必要です、また、Q609からQ611(4ペア)も同じ値が必要です。
回路図からわかります、やはり回路図は大事です。
さらに壊れていたのはC1962です。
発振トランス2次側はページの都合で最後ページ(修理記録_8)にあります。