SONY TA-N86 の修理記録_6 (調整編)
信号を入れてアイドルの変化の確認、パワートランジスタが違うせいでしょうか、
温度上昇に伴いアイドル電流の変化の割合が異なり、モトローラの方がやや早く増えます。
ここの調節の値及び??VRの動作も先のM.T氏に教えていただきました。
左の青い半固定抵抗がDCバランス。
右から2番目の半固定抵抗がB級アンプのアイドル(白)
左から2番目の半固定抵抗がA級アンプのアイドル(白)やや、頭が四角い。
B級アンプにした時のアイドル電流は 20mV=61mA
A級アンプにした時のアイドル電流は 350mV=1060mA
一番右は何でしょう、少し回しても変化は見られません???
B級最大出力時の歪率を最小に追い込むためのVRと言います、
後日、歪率計で見てもらったのですが、変化は判別できませんでした。
歪率計など持たない私は元の値付近(50Ω)にセットしてそのままです。
A級アンプはとても熱くなります、最大値56℃でした、壊れる前の値です、
電源電圧は21Vとありましたが(人様のホームページから)
測定したら22.7Vとやや高いです、電圧の調節方法はありません。
モノラル動作も正常です。
***********さらに年季の入ったスピーカーリレーも問題です************
中身は普通の24Vリレーですが裏にへんな基板を付けてSONY仕様にしてあります。
接点は金メッキ仕様になっています、
錆びていたのでクリーナーで洗い、
紙(名刺)で磨きました。
メッキの金が無くなっているのがわかると思います。
できれば交換です、足の形が合いませんが、
リード線を付けて、普通のリレーが使えるように
した方がいいでしょう、
一度痛んだリレーは清掃してもまた、
すぐ駄目になります。
電源BOXの中にあったリレーはA級B級の時の電圧切替ですが、接点を見たら痛んでいないので
交換しないでそのままです。
アンプ基板の電源突入防止用(2.2Ωを短絡する)と思われるリレーも交換していません、また、
アンプ基板のA級B級切替リレーと思われる物も交換していません。
アンプ部分は回路解析していないので、よくわかりません。
さらに、フロントパネルのランプも暗くてよく見えません、ここにはDC5V程度が来ています、
10年前の安物のLEDの緑を付けました・・・・・暗くて見えません、最近の超高輝度LEDの緑を使います、
取り付けて点灯したらなんと、ブルー(青)でした、もう交換するのが面倒なのでそのままにしました。
なお、直列抵抗120Ω程度は入れてください。
調整ポイント:
電源のケースをアンプのケースに線をつないでおいて
AMPの動作SWをB級用にして
電源の出口線間(茶と紫の間)をDC90V
になるように電源の半固定VRをセットすればOK。
(これで+45V-45Vになります)
その他の半固定抵抗は中央にセットで
大きなズレはありません、
初めに中央に置かないとDCバランスがずれて
保護回路が動作して調整が困難になります。
暖まってから調整します、
DCバランスを合わせると、電流も少し変化します、
だいたい、いい加減でOKです。
(神経質に細かく合わせる必要はありません)
A級アイドル最大でも規定値に足りませんでした、
300mVでOKとしました。